レベルの高いもの

いよいよ寒さも厳しくなってきました。
その寒さを凌ぐのに大切なのはタイツであります。

どちらかというと庶民色の強い下着タイツ。でも実はレベルの高い物なんじゃないかと日頃から思っていたわけです。
レベルが高いというのは、(自分の中で)マズローの欲求段階において上位にある欲求を満たすことのできることを意味していて、要するにいろんな意味で贅沢品であるということです。

もちろんどれも身の回りにある物は贅沢品ですが、タイツはどうも抜きん出ている気がしていたのです。
だって、みんな共通して中世ヨーロッパの貴族はみんななんかタイツみたいなのにカボチャみたいなパンツ履いて遊んでいるっていうイメージがある。そのイメージは、経験として絵画とか文学とか、場合によっては資料館とか、巡回展示なんかで目にしたという蓄積によってできあがったと思うんです。だからあながち間違いじゃない。

ただ、貴族はタイツを履けるけれども、農民なんかはきっと靴下程度にとどまっていたんじゃないかと思うわけです。権力の誇示か、はたまた単純に繊維を買うための財力の差か。
どっちにしろ貴族は「どうだみてみろ!俺のタイツは腰まであるんだ!あったかいんだぞ!」と見下していたに違いありません。

だからきっと全身タイツは超贅沢品に違いないのです。