アナログな情報

今日は自宅近くの古本屋さんで、1000円以上お買い上げで10%OFFだというんで、10冊くらい買ってやりました。かわいい大人買いです。
ところで、文庫本に関しては特に“アナログな情報”を頼りに買うことが多いです。この“アナログな情報”とは目に入る偶然性を持った情報のことをいっていて、偶然そこに並んである中から知っている本とか、お気に入りのものを探す。(“browsing”よりもっと目的意識が低い次元。というか情報に対して最も受動的であるような)
たまには欲しい本を検索して買い求めることもあるけれども、“search”には無限であるという限界があると思うんです。というのも(自分も当然含まれますが)現代人は欲しいのもがありすぎる。それは情報として手に届きすぎるから起きる現象のように思います。

たまたま、地下鉄の駅で見かけたポスターを頼りに美術館に展示を見に行ったり、“冷やしラーメンやってます”の張り紙を頼りに寂れたラーメン屋に入ったりってゆう限定的であるかわりに偶然の中で漂うのって、ふらふらしてそうでいて案外しっかりと先を見据えられる余裕をつくれるんじゃないかと思います。
よっぽど手に余る情報を抱えて迷うくらいなら、たまにはアナログな情報に目を向けて、偶然の中で漂うのもいいんじゃないかと思います。

だから今日買った本が読み終わって、次に何を読むかは、近所の古本屋黄色と青色の看板のBOOK-OFFのアルバイトさんが空いた棚に何を入れるか、彼らのさじ加減に委ねられているのです。