非日常な日常

前回に引き続きこれは去年の10月、3ヶ月前くらいにやった“Back to Back-本は発する-”展です。
写真家テラウチマサトさん/竹本秀樹さんに加え、アキタヒデキさんにも参加いただきました。
突風が吹いて新聞の号外がぶわっと空に高く突き上げられたように、本の見開きとなった写真が宙に舞っています。

これは写真展なる非日常的な空間に日常的に扱われている写真の媒体を持ち込むことで“日常的な非日常”をつくりたかったわけです。

日常生活では、雑誌とか場合によっては写真集とかで写真をみることのほうが圧倒的に多いんじゃないかと思う。そして、写真集なんか特にそうだけど、写真作品が見開きで1枚とかになってたり、本だからふにゃふにゃなわけだから。だから写真展という形式はばしっと決まってて、本来極めて非日常なものだと思うんです。無論見る側もその非日常性が良くて行く。
だけど、写真展のばしっとした非日常性がいつからか実は日常的になっているんじゃないかと思い始めるわけです。

そうして、写真展とゆう本来非日常的であろう記号(ここではきっとフライヤーをつくって配ったり、写真家の方々が参加していること、なによりも“写真を展示する”とゆうことがあたる)に日常的な状態、つまりここでは写真が本の見開きになってる状態をつくることで非日常を達成しようとしました。

空間自体は宙に浮く本の数に圧倒されます。もうこれは本を見ているとゆうより、見せられている。とゆうより本に見られているのかもしれません。