フォーマットの空間化

これは去年の3月くらいにやった“VERSUS in LAYER-SCAPE”展。
写真家のテラウチマサトさん/飯塚達央さん/竹本秀樹さんとOUR-EYESのグループ展です。
参加していただき本当にありがとうございました。

OUR-EYESってゆうのは僕も含め、畠山雄豪、高橋拡夢からなる謎なユニットなわけです。企画をして自分達も出展しちゃうみたいな元気いっぱいな感じです。

そんなことはどうでも良くて、結局何をしたいのかとゆうと、写真における“フォーマットの空間化”をしたい。

写真のサイズと言えばL/KG/2L/6P/4P/半切/全紙...とかって規格がある。(インクジェットプリントだったらA4とかA3とかになるけどある。)それを写真から写真展ってゆうところまで広げて考えると、あるサイズの写真たちが額装されて(あるいはされなくても)写真展をする会場の壁にレイアウトされるってゆうところまで形式としてある。いろいろ創意工夫がなされるかもしれないが、こうしたフォーマットは2次元的に存在するより他ないのです。

そこで、フォーマットを空間化することを試みたわけです。雨降ってる中わざわざ傘をさして地下鉄を乗り継いで写真展にくるちょっとのめんどくささが、PCのディスプレイと実物の間にある質感、空気感の差を越えてしまったら、この世から実空間での写真展なるものが消失してしまうんじゃないかと気になって気になって寝むれない毎日を過ごすことになっちゃったので仕様がなく試みたわけです。

空間的に写真を解釈して、そこに生まれる相互の関係性とか、スケールとかってゆう付加価値を空間体験的に獲得できるような空間の構成が必要だったんです。

寝っころがったり、飛び跳ねたりして、見え方がめまぐるしく変化する中で、写真展とゆう言葉のさす範囲を少し拡げられたのであれば、そこに新しいフォーマットができあがったはずです。